2008年11月17日 星期一

野苺運動の行動声明

運動の起こり

私たちは台湾の混乱した現状と今後の進展を憂える大学教師、学生、文化関係者および市民の集いです。私たちは最近の警察による不当な法施行、言論の自由の侵害、合法的集会を行う民衆の負傷等の事件を目の当たりにしました。我々は事態の深刻さに驚かされました - これはもはや治安維持の行過ぎであるか否かの技術面の問題ではなく、更には単なる支持政党選択の問題でもなく、暴力化した国家公権力であり、市民社会への由々しき挑戦そして侵害です。私たちはこれを憂慮し、11月6日午前11時より行政院ゲートに集まり、抗議を行いました。私たちは11月7日午後4時に警察による排除に遭い、現在は中正紀念堂へ集いの場を変更し、長期的な抗議活動を発起しました。

警察の行き過ぎた法執行、人権侵害および集会行進の悪法に反対します

このところの警察の不当行為を挙げて見ます:
高速道路車道での車両排除。
民衆による公共の場所での国旗掲揚禁止。
民衆が公共の場所で「台湾は中国ではない」と唱えることを禁止。
旗、標語などの人民所有物の没収。
民衆が円山周辺で手持ちビデオカメラを撮影していたところ、警察は行政手続きに違反して、強制的に警察署に連行。
民衆が「黒心」図案が印刷された気球を放とうとしたところ、警察が制止。
民衆がオートバイにチベット独立を支持する「チベット国旗」掲げていたところ、警察が制止し、警察局に強制連行。
上揚唱片行事件(上揚レコード店事件)など。
上述の各案件において、警察が集会行進法、社会秩序維持法、警察職権行使法等を理由に、人民に対して行使した強制的行為は、既に憲法、民法等の上位法規における人民の基本的人権、財産権利に対する保障を甚だしく侵害しています。

言論と身体の自由の重要性

我々は自由の大切さを深く信じます。仮に当年(2006年8月より)政府が警察力を動員し、凱達格蘭(Katagalan)大道の紅衫軍(赤シャツ隊)を強制排除していたとすると、台湾の公民は社会の異なる意見を聞く機会を失っていました。正しく彼らが排除されなかったからこそ、異なる声を聞くことができました。人とは各種異なる意見に接することによってのみ、意見の優劣を学習・判断することができます。これは公民社会に不可欠な条件であり、また言論の自由がなぜ貴いかを示すものです。

正に自由がこれほどまでに貴いからこそ、憲法は明文にてこの旨の自由を保障しています。下位の法律は、憲法を補完し、これを具体的に実現し、また境界を定めるべきものです。しかしながら威権時代、戒厳令期から残された「集会デモ法」は、言論の自由を甚だしく脅かすものです。その許可制は人民の集会デモが予め違法であると定めており、また定められた幾つもある禁制区では政府機関は民意の挑戦から広く免れています。そして、警察に過度の裁量権を与えており、警察は法執行時に裁判官に取って代わってしまいます。

「集会デモ法」の具体的改正案

故に、私たちは「集会デモ法」に対して以下の具体的提案を行います:
(1)許可制を届出制に変更すること。政府は事前審査を行うべきではなく、人民の集会デモを予め違法であるとすべきではありません。
(2)禁制区の規定を批判的に検討すること。集会行進は、丸腰で権勢を持たない者が陳情・抗議をする術ですが、現行の禁制区規定は人民が行政機関を対象とすることを許しません。
(3)警察の法執行の境界線を定めること。警察が際限なく制約を課し、一方的な理不尽な行為を行うのを防ぎます。
(4)刑罰を取り消し、行政罰採用に変更すること。同様の行為において、「集会デモ法」の規定する罰則は他の法律に比べ重くなっており、比例の原則に反します。

職務過失の警察庁長官の処分

このところの人民と警察の衝突に対して、私たちは非常に心を痛めています。
また、なぜ私たちが群衆の暴力行為に対する非難に立ち上がらないかを問いただす人もいます。これに対して、私たちは次の内容を返答とします: 私たちは人民が意見を表明する権利を断固として擁護・支持し、また暴力行為が人民あるいは警察のどちらによりふるわれたかを問わず、いかなる暴力的手段にも断固として反対します。私たちが最近発生した多くの事件からわかることは、人民の暴力は法律により規範化することができますが、警察組織の公権力は乱用され、際限のない暴力に拡大する可能性があり、しかるべき制約が課されていません。
故に、私たちは政府および警察が法律解釈を拡張し、不当な暴力行使という手段により、人民の合法的な意見表明の自由を抑圧したことを非難します。警察署長と国家安全局長官は責任を負って辞職することを要求します。

馬英九総統の謝罪

警察の強制行為の執行時は、国家暴力を体現しており、国家暴力の行使は必ずや人民の生命、自由、財産権利の保護を最大限に優先しなければならず、軽んずることは許されません。しかしながら警察組織は結局のところ命令を執行する仕掛けに過ぎず、政府および政権政党の立場と命令が、第一線の警察官の勤務執行に直接影響を及ぼします。私たちは馬英九政府が我が国の民主と自由の基本的立国精神を踏みにじったことを非難し、謝罪を要求します。

公民の不服従運動の発起

私たちは学生を主体として公民不服従運動を発起します。政府が違憲である「集会デモ法」に依って法律を行使或いは法律の解釈が不当である場合、後に続く公権力の行使は正当性に欠けるものです。正当性に欠ける公権力に対して、公民は不服従の権利を有します。私たちは、私たちの訴求に賛同するすべての公民・市民が共に今回の運動に参加し、以下の要求を共同で提示することを望んでいます。
「馬英九総統と行政院長劉兆玄は、国民に対して公開謝罪を行うべきである。」
「警察局長王卓鈞、国家安全局長祭朝明は直ちに辞職すべきである。」
「立法院は人民の権利を制限・縮小する『集会デモ法』を直ちに改正するべきである。」
(Translation 訳)

2 則留言:

Action1106 提到...

Dear translation 様

助け舟を出していただき、心よりお礼を申し上げます。素晴らしい訳文で公式声明の訳文として掲載させていただきます。(少しだけ直しを加えました)
実は学生・学界・市民運動なので、すべてがボランティアで四苦八苦やっております。そのなか日本語の分かる人がたいへん少なく、結局日本の駐在マスコミに注目してもらえず、日本社会の皆さんの目に触れることができていないようです。

もう一つ、たいへん重要な声明文があります。台湾の大学の教授・学者たち、すでに500名以上署名している声明文があります。現在も署名が続いており、千名を越していきそうですが、学生運動本部のパソコン関係で二回目の署名がまだ掲載されていません。以下は第一回(11月10日まで)の署名のリンクです。http://www.tahr.org.tw/files/scholar.pdf

もし、お時間がありましたら(またこのページをご覧になっている翻訳のできる方のどなたからも)、また助太刀をしていただければ幸甚です。お忙しければどうか気になさらないでください。

署名文の文章は以下のリンクよりご覧になれます。
http://spreadsheets.google.com/viewform?key=pQ_fAjbY0ryYEXUW4JQZGBg&hl=zh_TW

蛋餅的飛翔日誌 提到...

日本の大学院で勉強しているのですが、もし日本語の支援が必要となったとき、いつでも声をかけてください。できる限り皆さんの力になりたいです。
自由広場の皆さん、たいへんありがとうございました。